手のしびれ
手のしびれには、現代医学的には原因不明のものと、手根管症候群やギオン管症候群、その他前腕や肘、肩、頚などから起こるものとがあります。
手根管症候群とは手根管部分に狭窄が生じることにより正中神経領域に症状が出るものを言います。
症状としては正中神経領域のしびれ、異和感、筋力低下、麻痺などです。
手根管部分とは、手首より少し指側の手の平側で、靭帯で覆われている管腔のことを言います。この管腔に9本の腱と正中神経が通っています。
原因不明のものは、組織の変位現象の症状と捉えて言いでしょう。
診断
手根管症候群では、知覚テスト、ファーレンテスト(しびれが増強)、チネルテスト(しびれが放散)、拇指球の萎縮、拇指対立テストの検査を行い陽性であればまずこの疾患が疑われますが、確定診断のため筋電図の検査を受けてもらいます。
臨床的には誤診されて来院する患者さんも多いので、上記のテストを必ず行います。
*他の疾患の診断については、各項目を参照ください。
治療
この手根管症候群もひづめられた組織を正常な組織に戻せばよくなりますが、職業によっておきている場合や拇指球の萎縮が顕著である人は比較的治りづらい病気です。
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